今月から培養皮膚が正式に保険適用になります。
今回保険適用になる培養皮膚とは
- 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2008年17日、重症のやけどの治療のため、患者自身の細胞を培養して作る皮膚を、2009年1月から、健康保険など医療保険の対象とすることを決めた。
- ベンチャー企業「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)が製造・販売する表皮「ジェイス」
- 価格は80平方センチ・メートルで30万6000円。
- これまで治療に月1000万円以上かかるケースもあったが、今後は高額療養費の対象になり、最大でも月数十万円で済むという。
- 患者自身の皮膚組織を使うので、拒絶反応がなく、身体的な負担も少ない。
- 昨年10月末に医療製品として製造が承認されたが、安全性などを慎重に議論したため、保険適用が遅れていた。
これは聞くところによると、水面下でフェニックスの会の尽力もあったらしい。ただし、ここでいう培養皮膚は表皮だけらしいので、これをもってしてもきれいな皮膚を再現できるわけではないとのことだった。残念。
表皮と真皮の複雑な細胞の種類と構造を再現するには、iPS細胞の研究がもっと進まないとだめってことなのかな。よくはわからないけど、いまは癌化を抑える研究をしているところらしいし、臨床はまだまだ先だろう。。。
顔の手術はエキスパンダーでのエントリーでも書いたけど、約8年前に、私もこの培養皮膚のプロトタイプ的な実験に関与したが、あのときは培養に失敗していたなたしか。。。
発表後まもなくの12月23日に、9割超熱傷の男児にこの培養皮膚を適用して命を取りとめたというニュースもあったし、すこしは人柱として貢献できたと思いたいな。
One Response to '今月から培養皮膚が正式に保険適用になります。'

[...] 素直に買っとけば良かったね。 J・TEC決算発表(株主じゃないけど気になる) 今月から培養皮膚が正式に保険適用になります。 [...]
ジャパンティッシュエンジニアリング買収され | 火傷の広場
3 9月 10 at 12:57 PM