病院の実力 ~形成外科~
先日、読売新聞に、病院の実力と題して、やけど治療について特集されていました。
ここでは、一才の時に全身の80%やけどを負い、命は助かったがやけど跡が残った32歳の女性について紹介されていました。
読売新聞記事(2009年10月1日)
~以下引用を整理したもの~
やけどの浅い部分の皮膚をとって、強くただれた部分に移植する手術を繰り返していたが、
元のようなつやつやの皮膚に戻らない、全身麻酔による手術が怖いという理由で、手術をすることを止めた。しかし、日常生活に支障をきたしたことから再び手術を受けることを決心した。
日常生活における支障
- やけどで硬くなった皮膚は伸びにくい
- お腹の皮膚が引っ張られて、ぴりぴり痛む
- 姿勢が前かがみになる
- わき腹のちぢみのせいで、左腕が上がらない
- やけどが深い部分は、皮膚がへこんでひきつれる
治療した病院
- 聖マリアンナ医大病院(川崎市宮前区)
- やけど治療に実績がある
- 形成外科教授、熊谷憲夫
適用した治療方法
- 縮んだ皮膚を切って広げる
- 牛のたんぱく質で出来た人工真皮を縫い付ける
- 人工真皮が定着したら皮膚を網目状に切って移植する
日常生活が楽になった、改善した点
- 前かがみの姿勢をすることがなくなった
- 左腕が上がるようになった
- 皮膚のつっぱりがなくなった
火傷の深さ、範囲、場所によってさまざまな方法があり、今回のように時間がたっても対処可能な場合も多い、しかしどんな方法でも火傷の跡が消えることはない。
